No.227 保育士の髪型、どこまでOK?清潔感と機能性を両立するコツ

保育士として働く中で意外と悩ましいのが「髪型問題」。子どもと過ごす現場では、動きやすさや安全性が求められる一方で、自分らしさも大切にしたいところです。結んでいた髪がほどけてしまったり、前髪が目にかかって視界が悪くなったり、あるいは華美なカラーやスタイリングが園の方針に合わなかったり、日常業務の中で「これってOK?」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。本記事では、保育士として押さえておきたい髪型の基本、避けるべきポイント、そして“おしゃれ”と“清潔感”を両立させる実践的なスタイルまで、詳しくご紹介します。
保育士に求められる髪型の基本的な考え方

保育士にとって、髪型は「印象」や「安全」に直結する要素です。第一に求められるのは清潔感。園児の保護者から見たとき、髪が顔にかかることやぼさぼさに見える状態は「だらしない」「不衛生」という印象を与えてしまうことがあります。
さらに、現場では子どもと一緒に走ったり、抱っこしたり、しゃがんだりと、日々アクティブな動作が求められます。そんな中で髪が邪魔になることや子どもの手に引っかかって事故につながる可能性があるスタイルは避けるべきです。とくにロングヘアの場合は「しっかり結ぶ」「まとめ髪にする」などの工夫が必要です。
加えて、「見た目の派手さ」にも注意が必要です。園によっては茶髪やカラーリングに寛容なところもあれば、黒髪指定をしているところもあります。園の方針を事前に確認し、協調性をもった髪型選びを意識することが大切です。
避けたい髪型・気をつけるべきポイント

まず、ダウンスタイル(髪をおろしたままのスタイル)は基本的にNGとされています。長い髪が顔にかかったり、給食中に落ちたりすると不衛生な印象を与えるため、園の中では「まとめ髪」が基本です。
また、ヘアアクセサリーにも注意が必要です。大ぶりで装飾が多いものや、金属製のアクセサリーは、万が一子どもが誤って口に入れてしまった場合や、顔にぶつかってしまった場合に大きな危険を伴います。ゴムやシュシュなどを選ぶ際は、布製・シンプルなものを選び、安全性を最優先に考えましょう。
前髪が目にかかるスタイルも避けたほうが無難です。視界が遮られることで事故のリスクが高まるだけでなく、集中力が下がったり、他者からの印象も悪くなりがちです。ピンで留めるか、スッキリとカットするなどの配慮が求められます。
髪型を通して“信頼感”を築く
保育士の髪型は、単なる見た目ではありません。それは「子どもに安心感を与える」「保護者から信頼される」「職場の一員としての協調性を示す」ためのひとつの表現でもあります。過度におしゃれを排除する必要はありませんが、「動きやすく、安全で、清潔に見える」という軸をしっかり持つことが重要です。
また、園の方針や雰囲気に合わせた髪型選びができる人は、チームとしての信頼も得やすくなります。美容室でスタイルを相談する際にも、「保育士なのでまとめやすいスタイルにしたい」「前髪が顔にかからないようにしたい」といった要望をしっかり伝えることが、自分らしい髪型づくりの第一歩です。